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「世界遺産と秋の味覚を楽しむ旅」ツアーレポート
2004年秋、シャトー&ホテル・コレクションの企画したツアーが催行されました

トゥールズ郊外からパリに向かってフランスを縦断する7泊9日。ラスコー洞窟やロワールの古城などの世界遺産を訪ねながら、秋の味覚を堪能しました。宿泊はもちろんシャトーホテルばかり。心もおなかも満足の旅の模様をお伝えします。


MAP


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シャトー・ド・ガレヴァー
シャトー・ド・ガレヴァーク

素材の歯ごたえが楽しいフォアグラのパテ
素材の歯ごたえが楽しいフォアグラのパテ

夕食のメイン。牛フィレのステーキ
夕食のメイン。牛フィレのステーキ

歴史の片鱗を映し出す館内のサロン
歴史の片鱗を映し出す館内のサロン

天蓋つきのベッドは気分が良い
天蓋つきのベッドは気分が良い

館と一緒に歴史を生きている木
館と一緒に歴史を生きている木
 成田空港を発ち、パリ経由で約15時間。トゥールーズに降り立ったのは 20:00頃のこと。秋のフランスとしては暖かいようです。空港で一行を出迎えてくれたのは、ツアードライバーのフレデリックさん。さっそく彼の運転するバスに乗り込み、一路ホテルへ向かいます。トゥールーズ空港から車で約1時間、木立の並ぶ丘を登ると、赤レンガと尖塔が印象的な瀟洒な館が目に入りました。本日の宿「シャトー・ド・ガレヴァーク」に到着です。
「ほおー」、「はあー」… お客様たちから歓声とも溜息ともつかない声があがります。

ここで今回のツアー参加者をご紹介します。8名のお客様と、引率するシャトー&ホテル・コレクション(以下CHC)スタッフ、取材スタッフの計10名。お客様はYさんご夫妻と、親族4名で参加のKさんご一行、一番若いMさんとその叔母のTさんです。男性はY夫妻のご主人のみ。30代後半から70代と幅広く、旅慣れた方もいらっしゃいましたが、シャトーホテルに宿泊するのは全員初めてとのことです。
皆さん、日本で想像していた通りの“館”を目の前にして、少々緊張している様子。しかもここに泊まろうというのですから。

16代目当主であるマダムの出迎えを受けて中に入ります。そこはまさに貴族の館。らせん階段は石造りで厚手のカーペットが敷かれています。部屋には天蓋のついたベッドにしつらえのよい家具類。使い込まれたドアノブの風合いや、歩くだけでその厚みがわかる床の音から、この館の長い歴史が感じられます。もちろんバスやトイレといった設備は新しく、現代的なホスピタリティが保たれています。
一息したら最初のディナーの時間です。本ツアーのテーマの1つは、フランスの秋の味覚を堪能することですから参加者の皆さんは食事にこだわる方々のようです。食堂では10メートルはあろうかというテーブルに人数分のセッティングがされていました。実は、このホテルには常設のレストランがありませんので、今回は“ターブル・ドット(注)”を利用しました。

全員のグラスにワインが注がれます。改めて全員での挨拶の後、旅の安全を祈って乾杯。前菜はフォアグラを使ったパテのサラダ添え、メインは牛フィレのステーキです。パテは香り高くて野趣にあふれたもの。ステーキは、そのやわらかさに皆さんが声を上げ、口にひろがるソースの濃厚な旨みに感心しきりでした。デザートは旬のリンゴを使ったタルト・タタン(アップルパイ)でした。リンゴとパイの甘みは気取るところがありません。おいしい料理とワインは皆さんの緊張をといてくれたようです。

ディナーにはこの館の16代目城主であるマダムと、マダムの母親も同席してくれました。マダムは食事の間、館の歴史や家系や館を維持することの困難さを話してくれました。館の創建と同時に庭に木を植えたそうです。庭を見ると、その木は大樹となって多くの葉を茂られています。まさに館の歴史の証人です。話の最後にマダムは、いま、多くの人々が館を訪れて自分たちが守ってきた文化を理解してくれることがうれしいと微笑みました。このようなマダムとの会話は、通常のツアーでは得られないもの。会話が弾んだこともあり、マダムが「食後のお茶はサロンでどうぞ」、と誘ってくれました。移動したサロンには、調度品とともに代々の城主の肖像画が飾られています。これまで幾人が、ここでくつろいできたのかと考えると気が遠くなりそうです。
「歴史のある館が、ずっと使われていて、しかも自分達が泊れるなんて素敵」。一番若いMさんの言葉に、皆さん納得の様子でした。なお、庭の一部には、2005年オープン予定でスパ施設を建設中とのこと。Mさんのような女性客の需要がさらに高まりそうです。


(注) ターブル・ドット
常設のレストランがないホテルでみられる、宿泊予約時に夕食を依頼すると人数分だけ作ってくれるサービス。


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シテ内

コンタル城への入口
シテ内、コンタル城への入口

城塞都市の中を散策。石畳を踏みしめる音は心地よいもの
城塞都市の中を散策。石畳を踏みしめる音は心地よいもの

今が旬のフォアグラが登場
今が旬のフォアグラが登場

南西フランスの郷土料理、カスレ
南西フランスの郷土料理、カスレ

サン・セルナン・バジリカ聖堂の天井画
サン・セルナン・バジリカ聖堂の天井画

要塞を思わせるジャコバン修道院の外観
要塞を思わせるジャコバン修道院の外観

ジャコバン修道院の回廊にて
ジャコバン修道院の回廊にて

ル・グラン・テキュイエは、石畳の坂の途中にあります
ル・グラン・テキュイエは、石畳の坂の途中にあります

館内のサロン。重厚なインテリアには威厳を感じます
館内のサロン。重厚なインテリアには威厳を感じます

ツインルームの例。それぞれの部屋は内装が個性的です
ツインルームの例。それぞれの部屋は内装が個性的です

夕食のメインは鳩のパン包み焼き
夕食のメインは鳩のパン包み焼き
 朝食の時間。席についた皆さんの顔はゆっくり寝られた様子です。テーブルには自家製のクロワッサンや数種類のパン、あんずやベリーなどのジャム、ヨーグルト、フルーツが並びました。ジャムも手作りで、いつわりのない果実の風味がおいしく、「朝から食べ過ぎないようにしなきゃね」と言いながらも、みなさん、おかわりのパンに手が伸びていました。
食後、思いおもいに庭を散策して記念撮影をすませたら、マダムに見送られて出発です。

バスから見るフランスの景色。水平線まで畑が広がり、遠くに背の高い木立や教会の塔を中心とした石造りの街が過ぎて行きます。
「モネの描く風景画そのものね」「きっとこれがフランスの原風景なのね」などなど、皆さんの会話が弾みます。「これはブドウ畑だよ。もう収穫は終わってるね」、運転をしながらフレデリックさんが説明してくれます。
やがて遠くに巨大な城塞が見えてきました。ユネスコ世界遺産であるカルカッソンヌの「シテ」です。歴史好きだというYさんの眼が、がぜん輝きました。
カルカッソンヌ

シテの外でバスを降り、石積みの城壁を見上げながら歩くと、跳ね橋のかかった門に到着。「まさに中世への入口ですね」というYさんの言葉そのままに、「シテ」の中は外部からの攻撃に備えるべく、迷路のように複雑なつくり。中世そのままです。同時にここでは商店や酒場、レストランなどの日常の生活が営まれています。「建物には百年単位の歴史があるんでしょうけど、街全体が普通に使われているのは日本では考えられないわね」。Tさんが感嘆の声をあげました。
一行はコンタル城を見学。歴代の伯爵が住んでいたという城は博物館となり、中世以来のレリーフや石像、外敵に備える施設などが見られます。

コンタル城を出ると昼食の時間となりました。本日の昼食はシテの中にある「シェ・サスキア」にて。多くの著名人も訪れるミシュラン1ツ星のレストランです。
前菜には旬を迎えたフォアグラが出されました。“フォアグラ・ショー”といって、バゲットの上に程よく焼いたフォアグラと、すりおろしリンゴを煮詰めた甘いソースが乗っています。フォアグラの登場に皆さんから歓声があがります。メインは“カスレ”。たっぷりの白インゲンを、手作ソーセージやトリ肉、豚肉と一緒に煮込んだ、この地方の郷土料理です。三種類の肉から溶け出した濃厚な旨味が、白インゲンの甘い香りとあいまって、実に野趣あふれるもの。「日本でフランス料理というと、洗練されたものが多いけど、実際にはずいぶん幅があるのね」。Yご夫妻の奥様は感心しきりです。

シテでの自由行動の後、トゥールーズへ移動。トゥールーズはエアバスなどを製造している航空宇宙産業の拠点で、フランス6番目の大都市。街は堅固なレンガ造りですが、街全体がバラ色でかわいらしい。これは、この街で使われているレンガが、ガロンヌ川の川底から採られるバラ色の土から作られているためだそうです。
「バラ色のレンガは陽の光があたるときれいね」とはKさん。
トゥールーズでは、サン・セルナン・バジリカ聖堂とジャコバン修道院を見学。ロマネスクとゴシックという対照的な様式を続けて見たことで、皆さん、建物に対する意識がふくらんだようです。
「様式は違っても、どちらの天井も本当に高くて、自然に天を見上げるようになるわね。この上に天国がある、っていう気になる」。Mさんが言いました。
サン・セルナン・バジリカ聖堂
ジャコバン修道院

その後は、このツアー初の都会での自由行動ということで、皆さん買い物などを楽しまれたようです。
トゥールーズを後にして再び農村風景の中を走ると、夕闇の中、丘の上に石造りの建物がはり付くように建ち並ぶ一角が見えてきました。「天空の街」と称されるコルド・シュル・シエルの街に近づいてきたようです。
コルド・シュル・シエル

分厚い石のアーチ門をくぐって、石畳の坂を上って中世の街コルド・シュル・シエルの中へ。細い路地が幾重にも入り組んでいます。バスは慎重に進み本日のホテル「ル・グラン・テキュイエ」に到着。
ホテルはレイモンド7世の狩猟用城館を改装したもので、インテリアの豪華さは特筆されます。石を積み上げた荘厳な壁に、重厚なアンティーク家具が良く映えます。部屋ごとにつくりは異なりますが、天蓋つきのベッドなど、ロマンチックで歴史を感じさせる要素が随所に見られます。個性的な部屋の装飾に気付いた皆さんは、互いの部屋を見せ合っては楽しんでいます。
各部屋に別れ一息すると夕食の時間に。ホテル近くのビストロ「T'oninty」でディナーとなりました今日一日を振り返ったおしゃべりとともに、この地方の料理を2時間かけてじっくりと味わいました。


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ル・グラン・テキュイエの客室から望むミディ・ピレネー地方の風景
ル・グラン・テキュイエの客室から望むミディ・ピレネー地方の風景

イヴ・テュリエ氏の砂糖細工、騎士物語の1シーン
イヴ・テュリエ氏の砂糖細工、騎士物語の1シーン

アルビの象徴、ヴィユー橋。ヨーロッパに現存する最古の橋のひとつ
アルビの象徴、ヴィユー橋。ヨーロッパに現存する最古の橋のひとつ。

バラ色が陽に映えるアルビのサント・セシル大聖堂
バラ色が陽に映えるアルビのサント・セシル大聖堂

昼食のメニュー。セップ茸をソースに使った豚ホホ肉のソテー
昼食のメニュー。セップ茸をソースに使った豚ホホ肉のソテー

白身魚のソテー
白身魚のソテー

緑に囲まれたレスプラナード本館の外観
緑に囲まれたレスプラナード本館の外観

濃厚で薫り豊かな、キノコのポタージュ
濃厚で薫り豊かな、キノコのポタージュ

秋の味覚、セップ茸のミルフィーユ
秋の味覚、セップ茸のミルフィーユ

カモとガチョウのフォアグラ。ブドウが添えられています
カモとガチョウのフォアグラ。ブドウが添えられています

しっかりした果肉の感触が心地よいイチヂクのコンポート
しっかりした果肉の感触が心地よいイチヂクのコンポート

シェフのルネ・ジラールさん。オーナーマダムの旦那様
シェフのルネ・ジラールさん。オーナーマダムの旦那様
 朝食をすませた一行は、コルド・シュル・シエルの街を散策。目指すのは世界のパティシエ、イヴ・テュリエ氏の「砂糖の芸術博物館」。世界的に認められている氏の砂糖細工が展示されています。砂糖細工は保管が難しいため、常設展示はここにしかないのだそうです。カラフルな色使いで、童話や歴史上のキャラクター、史跡からスペースシャトルまで数十点の作品が並んでいます。大きさも数センチから数メートルと様々で、一見すると食品とは思えませんが、すべて砂糖。砂糖細工の幅広い可能性には、皆さん感心しきりです。見学後、皆さんはコルド名物のクロッカンや、「コルドの石ころ」というお菓子を購入していました。

ホテルを後に、一路アルビの街へ。アルビはかつて、キリスト教異端の徒カタリ派の拠点であり、ムーラン・ルージュのポスターでも有名な画家アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレックを生んだ街。タルヌ川南岸に広がる小さな街で、タルヌ川流域で採掘される粘土で焼いた赤レンガが建築材として使われているので、家並みは赤色です。街の象徴はタルヌ川にかけられたヴィユー橋。1050年に建造されたヨーロッパに現存する最古の橋のひとつです。
到着後、まずはサント・セシル大聖堂を見学。城砦のような威圧的な外観と、内部空間のボリュームに圧倒されます。
サント・セシル大聖堂

その後、レストラン、ル・ヴィエイユ・アルビで昼食。前菜、メイン、デザートそれぞれ数種類の中から、好きなものを選べるプリフィクス・スタイル。白身魚をメインに軽めにすます方、秋の味覚セップ茸を使った豚ホホ肉のソテーをしっかり食べる方など、皆さんご自身のおなかの調子に合わせてチョイスし、コースを組みました。
食後は、トゥルーズ・ロートレック美術館を見学しました。
ロートレック美術館

「ロートレックの絵画には、暖かい色目が多いけど、アルビの赤レンガの街並みと通じますね」「育った環境の色というのは、生涯、影響を与えるかもね」そんな会話が聞こえました。

アルビを自由散策した後、今夜のホテルに向けて移動。農村風景の中、ブドウ畑やガチョウ農場などが点在し、霞がかった夕暮れの中、いかにものんびりとした時間が流れていきます。日も暮れたころ、サルラ・ラ・カネダの郊外の街ドンムに到着。ドンムは切り立った岬の上に立つ城塞都市の一つ。街にはかわいい感じの小さな店の並ぶ通りや洞窟、展望所があり、石造りの建物と草花のカラフルな色が調和しています。秋の紅葉シーズンも相まって、街からはドルドーニュ地方のすばらしい景色を見下ろすことができます。

今夜のホテルは、料理自慢のオーベルジュ「レスプラナード」です。1階はレストランとなっており、2階以上が客室。小さな街に似合わず、たくさんの人々が出入りしています。聞くと、愛車のジャガーを駆ってツーリングを愉しんでいる人々が大勢訪れているとのこと。たしかに街の広場には、クラシック・ジャガーの銘車が数多く停まっていました。
そのこともあり、私たち一行はレストランのある本館と、別棟の新館に分かれて泊まることになりました。新館は一軒の家をそっくり客室にしたもので、まさにフランスの個人宅に招かれたよう。1階は暖炉や蔵書棚のあるサロンで、上階が客室になっています。Yさんご夫妻と、TさんとMさんが貸切りとして使うことになりました。「シャトーホテルより規模は小さいですが、街の一軒屋に泊まるのも風情がありますねえ」
「ほんと、自分の家のようだわ」。Tさんがうれしそうです。
本館も重厚なアンティーク家具が配され上品で落ち着いた雰囲気。受付のマダムは、次から次へとくるお客様に対して、上品かつ暖かく応対しています。フランスらしいマナーの伝統が垣間見られるようです。

夕食の時間。ここ「レスプラナード」はオーベルジュとして評判高く、同行するCHCスタッフも、自信をもってお奨めしています。レストランの内装は、ドンムの街並みの可憐さとは一線を画した本格的な造りで、ジャガーのオーナーらしい紳士たちが着飾った女性とディナーを楽しんでいます。私たち一行もお洒落して席につきました。
旅も中ほどに差しかかったので、ここで改めてワインで乾杯。これまでトラブルなく、食事はすべて完食ペース。皆さんの健舌ぶりには驚かされます。

日本と同じように、フランスでも秋といえばキノコがおいしい季節です。CHCスタッフがそれを説明していたこともあり、皆さんキノコ料理をチョイス。セップ茸のミルフィーユや袋茸のスープ、ホタテのセップ茸ソースなどなど。この時期ならではのフォアグラやジビエもおすすめ。盛り付けも美しい洗練された料理が続きました。
日本ではワインをあまり飲まれないというお客様も、ワインとの組み合わせでさらに味が深まる料理の数々に、「日本で飲むよりもずっとおいしいわ」と、グラスを傾けます。これまで泊まったホテルの思い出、各所で食べた食事の比較など、話しに花が咲きました。旅の時間をともにするメンバー同士、ステキなディナーとなりました。

後編に続く...
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